迫力のあるアドベンチャー映像を提供するRGBプロジェクター
写真提供：LEGOLAND Windsor Resort
イギリスで人気のテーマパーク｢レゴランド ウィンザーリゾート｣内にオープンした､国内初のフライングシアター･アトラクションに､ChristieのRGBピュアレーザープロジェクター｢D4K40-RGB｣が採用されました｡
年間約250万人のビジターを迎える同リゾートは､定期的なコンテンツのアップグレードを図るなか､Christieのプロジェクターが､最新ライド･アトラクションとしてスタートさせたフライングシアター｢The Flight of the Sky Lion(スカイライオン)｣の､技術面での中核を担っています｡
｢The Flight of the Sky Lion｣は､2,700万ドルを投入して創られた､空想上の国｢ミシカ[伝説上のクリーチャー(生物)が住む世界]｣におけるメインアトラクションに位置づけられます｡
スカイライオンは､子供たちのアイデアから着想を得たもので､に触発された焦点は、685,530個のレゴブロックからできていることがポイントです｡
ライド(乗り物)はBrogent Technologies社が開発したもので､高さは25m｡ビジターは翼の下にあるシートに座り､ミシカに運ばれますが､そこには､レゴでできた双頭をもつヒドラや火の鳥､氷の鳥といったクリーチャーが蘇ります｡
アドベンチャー映像は高さ20mの凹型スクリーンに映し出されます｡また､シートは30ﾟの揺れ､23ﾟの上下動､数ﾟの横移動が可能です｡
レゴランドの親会社であるマーリンエンターテインメントは､メディアをベースとしたアトラクションの世界的リーダーであるBrogent社に､創造力と教育感を組み合わせ､さらにインタラクティブなAR要素を取りいれたライドの製作を依頼しました｡
完成したライドは､20m x 20mもある巨大な球形ドームに収められ､コンテンツは､その一部がカットされた上方から凹型スクリーンに投影されます｡
Brogent社の担当者は､このライドにD4K40-RGBを採用した理由について､以下のように述べています｡
｢ドームの設計段階で､単独のプロジェクターによるソリューションが必要だとわかっていました｡そして､必要とするベストな機器を選定するなかで､それがChristieのD4K40-RGBであると判明したのです｡ドームにおけるレーザープロジェクターのメリットは､鮮やかな色の再現とメンテナンス性において発揮されます｡特にライドは､1日10時間以上､年間をとおしてほぼ365日稼働しているので､メンテナンス費用もばかになりません｡しかし光源がレーザーであれば､ランプ光源プロジェクターでは必須の､2〜3ヵ月ごとのランプ交換から解放されるのです｡レーザープロジェクターの採用は初めてですが､今後も継続的に使うことになるでしょう｡｣
さらに､
｢プロジェクトの設計と仕様決めの段階では､プロAVディスプレイシステムのデザイン､施工､展開､サポートにおいて､業界での信頼性が高いアドバイザーの1つであるChristie Professional Services※1から支援を受けました｡このサービスは､さまざまなプロジェクションソリューションに対する生涯コストをモデル化したり、ドームスペースに必要なルーメン数の総量計算をするのに役立ちました｡結果として､全体的にとても満足しています｡そして､今後もまちがいなく､サポートを利用し続けるでしょう｡｣
とも語っています｡
※1 Christie Professional Services(クリスティ プロフェッショナル サービス)
ピュアRGB･レーザー光源､クセノン光源､PLF※2､小画面のいずれであっても､それぞれの顧客にあったサービスにもとづき､アプローチ提案ができます｡
技術サポート､現場でのサービス､広範な部品補償､ロジスティクスサポート､リモート監視などを包括する､たとえばコンシェルジュレベルのサポート､フレキシブルな資金調達や､それぞれのユーザーにマッチした購入前後の支援を備えたシステムプロテクションプログラムを提供します｡
※2 PLF: Premium Large Formatの略で､通常のシステムに比べて大画面かつ､広視野､高解像度､高コントラストといった映像体験ができるシステムの総称