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飲食店編

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Q.料理やお酒を楽しみながらゆったり過ごせる、カウンターやソファ席の雰囲気づくりに役立つ照明手法には、どんな手法があるんだろう?

A.空間を演出する手法といっても実にさまざまで、コレ!という一つの答えはないんだ。一般的なレストランバーを例にあげて、カウンターテーブルやソファ席の雰囲気づくりに役立つ照明手法をいくつか紹介しよう。

一般的なレストランバー イメージ図

①カウンターテーブルの光

ダウンライトの集光タイプで照射してみる...

光はテーブル面に対して等ピッチに落とします。リズム良く演出したい場合は、席のピッチと同じ距離を確保します。

ダウンライトの散光タイプで照射してみる...

光は集光と同じく、テーブル面に対して等ピッチに落とします。拡散する光での照射なので、フラットにトリミングされます。

下がり壁を利用して間接照明を取り入れてみる...

メニューボードやディスプレイなど、様々な用途の下がり壁がありますが、間接照明を施す事により、見た目の明るさと柔らかな光の広がりを演出することができます。
その場合、下がり壁の下が暗くなりがちなので、ダウンライト等を配置し、手元のあかりを確保します。

ココ注意!!カウンター上部の下がり壁には気をつけましょう!存在感をなくすなら、光をかけないのも「あり!」ですが、光の器具の特性により、思わぬ光が照射されてしまう事があります。

②ボトル棚バックの光

バックライトをアッパー間接で演出してみる...

この手法は、ボトルやグラスの透け感を表現できます。同時に視覚照度も取れますので、一石二鳥です。

ココ注意!!バックライトにはいろいろな手法がありますが、壁面に光を延ばしたい場合は棚と壁に隙間を作り光が途中で遮られないようにします。ボトルのフェイスにも光をかけてラベルを見せるのも演出の1つです。

③ソファバックの光

小さなダウンライトを配灯してみる...

フラットな壁面にリズムをつける演出ができます。壁からの距離はダウンライトの配光特性によって違ってきますが、写真の場合は200mm 配光角90°器具ピッチは600mm

ココ注意!!壁面からあまり離しすぎると、光のフレアが下がってしまうので天井が低く見えたり、空間が狭く感じたりします。

ソファに間接照明を設置してみる...

鉛直面に光をかける事により、実際の照度よりも明るく感じます。下から延ばす事により、天井を高く見せる手法でもあります。

ココ注意!!グラデーションをムラなくキレイに表現できるよう、器具にあった適正な寸法を十分考慮しましょう。

補足

天井に間接照明を設置してみる...
カットオフラインを考慮し、キレイな光のグラデーションを作る。

ココ注意!!下から覗いてランプが見えるのはNG!!

間接光や直接光など光のあて方ひとつで、お店の雰囲気が大きく変わるんですね。

どんな雰囲気にしたいかをしっかり決めてから、それに合った手法を選ぶことが大切なんだ。

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