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ムービングがトラブった時の対処法!

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ネットワーク
2024/07/26
皆さんこんにちは、親知らずがメキメキ成長している植月です。

たまにLuminex製品をご利用頂いているホールさんや照明会社の方にお会いすると、現場であったムービングのトラブルについてこんなことがあって~というお話を聞くことがあります。

YOUTUBEでも、ネットワーク機器のトラブルシューティングをご紹介していますが、今回は不具合と思われるムービングの挙動と、その時のネットワーク機器の状態をご紹介したいと思います♪

少しでもトラブルが発生した時にお役立て頂ければと思います!

YOUTUBEはコチラ☆↓↓

 

①灯体が勝手に点滅する

灯体がノードに繋いだ瞬間、勝手に点滅してしまう!という経験はございますか?

電源の入ったノードにDMXを接続したらLEDパーが勝手に点滅し始めた!ということでノードを使用せずに、卓からDMXケーブルを直引きしたなんてお話も聞いたことがあります。

RDMを使用して点滅してしまう場合

ノードのRDMが有効になっていた時に勝手にずっと点滅してしまっているなんてことありませんか?






RDMの仕組み・・・

RDMは、DMXと同じケーブルを使用して灯具の情報や設定を取得・変更します。

RDMはスタートコードが【0×CC】から始まるのに対し、DMXは【0×00】から始まります。

灯具は、このスタートコードによってDMXデータかRDMデータか区別しています。

なぜRDMが有効になっていると灯体が点滅するかというと、灯体がこのスタートコードを読み飛ばし、誤ってRDMデータをDMXデータとして受けている事が原因です。

この場合、まずはノードのRDMの設定をご確認ください。

ノードのDMXポートのRDMが有効になっていない限り、RDMでのデータを送出することはありません。

また、特徴としてはノードからの1ライン全ての灯体が同じように点滅します。

1ラインのいずれか一台だけが点滅している場合は、ノードの設定によるものではなく、灯体単体の不具合の可能性が高いと思われます。

 

RDMを使っていないのに点滅する!

点滅に限らず、煽ったりパンチルが暴れたりといった症状があった場合、ノードの設定でRDMは無効にして使用していないのに不具合が発生するということはありませんでしたか?

ネットワーク上に同じArt-Netユニバースが複数存在する場合、ノードが『IPマージ』の設定になっていないと、競合を起こしすべてのソースから来たユニバースを出力しようとしている状態になります。

メイン卓とバックアップ卓、Art-Net出力の持込卓と入力用ノードからデータを出力している等、IPアドレスの異なるソースから同じユニバースを送出すると複数同じユニバースがネットワーク上に存在することになります。

この時、負荷先のノードはDMXに変換する際設定されたユニバースがネットワーク上に存在すると、それを受けますが、ノード側でIPマージの設定がされていないとユニバースの競合が発生する原因となります。

 

 

②灯体の制御が遅れる

ここでいうワンテンポ制御が遅れるというパターンはいくつかあります。

・DMXのみのシステムと『比べて』遅く感じる

→これは、ノードにDMXが入力した時のディレイや出力するときのディレイが発生していることが原因です。(ノードはDMXが入力されると、DMXのフレームを最後まで読むためその分少し待ちます)

DMXのみのシステムと比べると確かに遅れは発生しますが、見比べた時に初めて分かるくらいの体感です。

ノードを使用してる灯体、卓から直接DMXを受けている灯体が混在しないようなシステムにするとバラつきなどがなくなります。

・GOボタンを押してから明らかに2~3秒ほどしてから灯体が動く

→これは、DMXを変換することによるディレイではなく、物理的に不具合が起きている可能性が高いです。

LuminetMonitorのArt-Netログをご確認ください。



このように、頻繁にノードがフェイルドとなる場合、繋がっているケーブルが接触不良を起こしていることが考えられます。

ケーブルを変えてみるか、もう片方のイーサポートへ挿し直して通信が安定するかご確認ください。

この時、ノードの設定がsACNの設定になっていても、LuminetMonitorではノード自体をArt-NetのArtPollを使用して監視しているため、ノードがArt-Netに対応していれば問題なく監視できます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

ネットワークは、冷静に、落ち着いて、焦らずトラブルの起こっている範囲を見極めてみることから始まります。

そこから、物理層(ケーブルや電源)→イーサネット層(スイッチングハブ、ノード)→アプリケーション層(ノードの設定、灯体の設定)と徐々に確認し、問題を紐解いていくのが良いですよ!

むやみに設定を変えたり、ケーブルを抜き差してしまうと、戻せなくなってしまったりなにを変更したのかわからなくなってしまった等トラブルの二次災害になりかねません。

仕込みなどバタバタしているときは焦りがでてしまいますので、ウシオのブログで見たことあるな・・・と思いだしてもらえたらヒントがあるかもしれません♪

こんなことあった時はどうしたらいいかなど、ご質問も受け付けていますのでいつでもお気軽にどうぞ~°?☆?(???)?☆?°

 

ではでは~~☆☆

 

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