H1

イーサプロトコルの伝送方式について!

ブログV2:表示
ネットワーク
2021/07/29
みなさんこんにちわ、来世はギャルになりたい植月です。

前回ご紹介致しました、イーサネットプロトコルの中身について!の次に知っておきたいプロトコルのデータの伝送方式についてご紹介致します。

データの伝送方式は各プロトコルで異なります!


    • ブロードキャスト(Art-Net)

    • マルチキャスト(sACN)

    • ユニキャスト(Art-Net・sACN)




Art-NetもsACNもとりあえず繋がってるし、明かりも出てるからOK!と使っている方もいるかと思いますが、どのようにデータが送られているか理解を深めると、トラブルシューティングの際に役立ちますので、是非参考にしてみて下さい☆

 

【Art-Net】ブロードキャスト



ブロードキャスト=1対全

ブロードキャストとは、ネットワーク上の機器全てにデータを送る伝送方式です。

  • ブロードキャストアドレス(255.255.255.255)宛に送られるため、全てのIPアドレスが対象となる。

  • 受信機側は必要のないデータまで受け取ってしまうため、負荷がかかる


Art-Netの場合は、機器のIPアドレスの「2.255.255.255」「10.255.255.255」宛に送られます。※サブネットマスク255.0.0.0の場合(Twitterに255の意味を投稿していますのでご参照下さい!IPアドレスの0と255の意味

初心者でも分かり易く、小規模なローカルネットワークではトラブルが少なく、使いやすい伝送方式です。

 

【sACN】マルチキャスト

 



マルチキャスト=1対多

マルチキャストとは、マルチキャストグループに参加した機器のみにデータを送る伝送方式です。

  • 機器のIPアドレスに関係なく、マルチキャストグループに参加している機器にデータを送る

  • 複数の受信機は、スイッチングハブの機能で必要なグループに分配してくれるため、送信側もデータを一つ送るだけで複数の機器が受け取ってくれるので、非常に効率が良い


sACNでのデータのやりとりは、機器のIPアドレス宛ではなく、マルチキャストグループのマルチキャストアドレス宛にデータを送ります。

この時のマルチキャストアドレスは、239.255.〇.〇となり〇にはユニバース番号が入ります。

  • 例:Universe1の場合→「239.255.0.1

  • 例:Universe300の場合は「239.255.1.44


ノードが受け取りたいユニバースを設定していると、このマルチキャストアドレスのマルチキャストグループが作られます。

そして、ノードはこのマルチキャストグループへ参加表明することでグループに参加することができ、データを受け取ることが可能となります。

逆に、参加しなかったり離脱してしまうとマルチキャストグループではないとみなされデータを受け取れなくなってしまいます。

 

【Art-Net・sACN】ユニキャスト



ユニキャスト=1対1

ユニキャストとは、送信機から特定のIPアドレス宛にデータを送る伝送方式です。

  • 宛先のIPアドレスを指定してデータを送る

  • 送信機は、宛先ごとにデータを送らなくてはならないため、負荷がかがるが受信機側は必要なデータだけを受け取れるので負荷はかからない。


現状、舞台照明ではユニキャストはあまり使われておりません。

受信機を特定したいときのみ、ユニキャストを使用することが多いです。

 

いかがでしたでしょうか?

細かく話すと大変長くなりますが、ポイントは押さえてみましたのでネットワークを使用する際は頭の隅っこに入れといて損はないですよ!

次回はArt-Netの中身について説明します!

ではでは~~☆☆

記事へのコメント

コメント投稿フォーム


名前
 
タイトル
 
記事へのコメント
 

関連記事