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【業界動向】監視カメラ、ネットワークカメラの需要はますます高まる

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業界・トレンド

2020/10/02

【業界動向】監視カメラ、ネットワークカメラの需要はますます高まる
ネットワークカメラはここ数年で、さまざまなところで導入が進んでいます。 ただ映像を撮影して記録しておくだけではなく、赤外線を利用した機能が付いているネットワークカメラも多いです。 ここでは、監視カメラやネットワークカメラの業界動向について解説していきます。

ネットワークカメラ・監視カメラの2021年までの動向

ネットワークカメラの市場規模は、2016年には金額で400億円程度、台数で見ると80万台程度でした。 そこから2019年にかけて右肩上がりで伸びており、2019年には600億円に迫るくらいまで成長しました。 販売台数で見てみても、140万台を超えています。 特に店舗やビル、オフィスなどでネットワークカメラを導入しているところが多く、ここ数年で急激に成長したと言えます。 しかし、2020年にはこの調子で市場規模を拡大するのが難しいとの見方が強いです。

2020年には東京オリンピックがあり、さまざまな分野で特需が発生しています。 ここ数年で見られるネットワークカメラの市場規模の拡大も、東京オリンピックの影響を受けているのでしょう。 そのため、東京オリンピックが終わった後に反動で、市場の成長が鈍化する可能性が高いです。 2020年には前年の2019年を若干下回るくらいの市場規模になると予想されています。 翌年の2021年には再び上昇に転じるでしょう。 また、ネットワークカメラや監視カメラの導入が進むのに併せて、画像解析の利用も進んでいます。

画像解析の市場規模は2016年から2019年まで右肩上がりで約2倍も伸びました。 東京オリンピック後は一時伸びが鈍化するかもしれませんが、2021年には市場規模が100億円を超えるものと予想されています。 主に顔認証や行動・物体検知などで画像解析を利用するケースが多いです。 小売店では主に万引防止のために利用し、空港などでは入出国ゲートに顔認証を導入しています。 駅などでは、ホームでの転落事故防止に役立てているケースも多いです。

防犯における画像認識技術と赤外線の関わり

画像認証技術を防犯に役立てる動きも広まってきています。 画像認証技術と利用することで、監視カメラで撮影した映像から必要なデータを抽出することができます。 車両認証や顔認証などが代表的な例です。 車両認証は、監視カメラの映像から車のナンバープレートに記載されている数字や文字を読み取ります。 これにより、どの車がいつどこを通過したのか把握することが可能です。

店舗などでは、駐車場での不正防止や過去にトラブルを起こした人が来店したときに検知するなどの使い方もできます。 工場などでは荷物の搬入搬出の際に、スムーズに管理できるでしょう。 セキュリティが強化されるのはもちろんのこと、少ない人員でも警備が行えるようになり、業務の効率化にもつながります。 顔認証はあらかじめ顔写真を登録しておき、監視カメラに写った顔の特徴を分析することで、同一人物かどうかを判定するシステムです。 認証時には入力などの作業を行うことなく瞬時に本人であると証明できるでしょう。

また、画像認証を応用した技術として動体検知・不動体検知があります。 動くものと動かないものを判別できるので、持ち去り防止などするのに役立つでしょう。 こうした画像認証技術には非常に便利ですが、霧や霞、煙などに弱いのがデメリットです。 屋外用の監視カメラでは、鮮明に写る環境でないと正しく動作しない可能性もあります。 また、可視カメラを使用する場合には夜間など周囲が暗くなる環境では利用できません。 そこで赤外線カメラを利用した画像認証が注目されています。 赤外線カメラなら暗闇の中で撮影ができるので、夜間の画像認証も可能です。

一方、赤外線カメラの場合には撮影した映像が白黒になってしまい、色を感知することができません。 より鮮明に撮影したい場合は、赤外線LED投光器ウシオライティングと併せての設置をおすすめします。照明器具と赤外線カメラと併せて設置すれば、距離が離れていても鮮明に撮影ができます。

防犯カメラと画像解析の展望

防犯カメラや画像認証技術の活用は今後も増えていくとの見方が強いです。 これまで目で見て確認したり数を数えたりしていたことが、自動で行えるようになるでしょう。 人手不足の解消や業務効率化などにつながることが期待できます。

例えば、人数カウントなどは非常に単純な作業ですが、人が行うと間違えてしまうこともあるでしょう。それに対して、カメラと画像認証技術を利用すれば、誤差が生まれることはありません。マンパワーよりも早く確実に行えます。

さらにAIも活用し、単に本人確認や人数確認を行うだけでなく、情報に判断力を加えるようなこともできるかもしれません。 多くの情報を蓄積し、AIに学習させることで、事故や犯罪の防止につながると期待できます。

東京オリンピック後も期待が持てる画像認証技術のめざましい進歩

ネットワークカメラはここ数年でどんどん普及してきています。 東京オリンピック後は特需の反動でやや落ち込むかもしれませんが、すぐに盛り返すとの見方が強いです。 それと併せてネットワークカメラを利用した画像認証技術もめざましく進歩しています。 数年後には身近なあらゆるサービスで画像認証を利用するようになるかもしれません。

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